日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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11年間経過観察し得た食道憩室合併アカラシアの1例
佐藤 惠村田 育夫田口 雅史渡辺 信明中野 重一芳川 一郎増本 陽秀大槻 眞
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1998 年 40 巻 1 号 p. 22-26

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抄録
 症例は59歳男性.主訴は嚥下困難.1984年1月頃より嚥下困難が次第に増強した.1995年8月他院で食道造影,内視鏡にて食道アカラシアと診断され,同年11月当科に入院した.内視鏡的バルーン拡張術を施行し,自覚症状の改善をみた.本例では11年間の経過を食道造影で追跡できたが,まず食道憩室が拡大し,10年経過後に食道の拡張が明らかとなった.食道憩室合併アカラシアの経時的変化を追跡し得た症例は稀であるので報告する.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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