日本消化器内視鏡学会雑誌
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反転引き抜き観察を用いた上行結腸病変の見逃し率の検討
道伝 研司白崎 信二武田 孝之高山 英之北島 竜美林 裕之細川 治渡辺 国重津田 昇志
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1999 年 41 巻 9 号 p. 2044-2050

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抄録

右側結腸の手術既往のない227例を対象とし,通常内視鏡観察では発見できない上行結腸の病変がどの程度存在するのか棚した.盲腸から肝弯曲部までを通常観察した後,盲腸で内視鏡スコープ(PCF)を反転させ,そのまま引き抜きながら肝弯曲部まで観察した.通常観察で発見された病変は64病変であった.一方.通常観察では発見されずに反転引き抜き観察で初めて発見された病変は病変あつた.8病変のほとんどが5mm以下の病変であったが,10mmの亜有茎性ポリープが1病変,6mmの平坦隆起が1病変,通常観察で見逃されていた.すなわち,通常の内視鏡検査では上行結腸の腫瘍の11.1%が見逃されていた.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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