日本消化器内視鏡学会雑誌
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噴門腺由来と考えられた下部食道粘膜内癌の1例
赤木 盛久高橋 亮吏藤堂 祐子菅野 啓司三浦 弘之三浦 敏夫渡邊 哲彦河本 邦彦田中 信治春間 賢嶋本 文雄吉田 和弘
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2000 年 42 巻 5 号 p. 962-967

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抄録
 症例は52歳,男性.上部消化管内視鏡検査にて,食道胃粘膜接合部に接して食道側に拡がる最大径約1cm大の発赤した陥凹を認め,生検で腺癌と診断.内視鏡的粘膜切除術を施行し,病理組織学的には中分化型管状腺癌で,深達度m3,ly1,v0であり,食道抜去術が追加施行された.切除標本においては,粘膜固有層にわずかに癌細胞の遺残が認められたが,リンパ節に転移はなかった.下部食道に存在する粘膜内腺癌はまれであり,本症例の発生母地としては食道側の噴門腺由来と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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