日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的胃瘻造設術の現況
嶋尾 仁
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2003 年 45 巻 8 号 p. 1217-1224

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抄録
高齢化にともなって要介護高齢者,寝たきり高齢者の発生率は年齢とともに増加し,85歳以上では20.5%となる.この中で,嚥下障害を持つ方々への経腸栄養法として内視鏡的胃瘻造設術が多く用いられるようになってきている.ガストロストミーキットの販売数は2001年ではPEGキット(造設用)が約45,000本,交換用キットが約93,000本で,計約140,000本が販売されている.適応では栄養投与以外にイレウス管や減圧用の経鼻胃管の代用として用いられるようになった.造設手技では偶発症予防のために時に腹壁固定具の使用が次第に増加してきている.管理に関しては,偶発症の頻度と重症度から術後早期とカテーテル交換時の重要性が叫ばれている.長期栄養管理では微量元素欠乏症に注意をはらう必要が出てくる.偶発症発生率は5.9%~37.2%で,症例数の増加と管理の普及により減少傾向にある.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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