日本消化器内視鏡学会雑誌
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Hookナイフを用いた内視鏡的粘膜下層剥離術にて切除し得た直腸カルチノイドの2例
濱田 康彦田中 匡介小坂 良門脇 重憲井本 一郎豊田 英樹
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2007 年 49 巻 5 号 p. 1273-1280

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抄録

 症例は67歳と55歳の男性.下部直腸と上部直腸にそれぞれ9mm大と5mm大の黄白色調の粘膜下腫瘍を認め,生検でカルチノイドと診断した.2例とも明らかな転移を認めず,超音波内視鏡検査で腫瘍は粘膜下層までに限局していた.病変を完全に一括切除し深部断端陽性を回避するため,直視下での剥離が可能なHookナイフを用いた内視鏡的粘膜下層剥離術を切除法として選択した.結果,合併症もなく側方断端,深部断端陰性で一括切除が可能であった.

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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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