日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ダプルバルーン内視鏡が進展範囲診断に有用であった小腸原発濾胞性リンパ腫の1例
吉永 繁高堀田 欣一小山 恒男宮田 佳典友利 彰寿田中 雅樹高橋 亜紀子北村 陽子篠原 知明塩沢 哲
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2008 年 50 巻 10 号 p. 2676-2683

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抄録
 症例は55歳,女性.検診目的の上部消化管内視鏡検査にて十二指腸乳頭部の結節状腫大と下行部および水平部の粘膜粗槌化を認め,生検にて濾胞性リンパ腫と診断した.経口的・経肛門的ダブルバルーン内視鏡検査を施行し,空腸や終末回腸にも白色小隆起の集簇を認めた.濾胞性リンパ腫は消化管の中では十二指腸に好発するが,その他の小腸へ進展していることがあり,ダブルバルーン内視鏡は治療法選択に有用であると考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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