日本消化器内視鏡学会雑誌
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より安全な大腸内視鏡検査をめざして~腹部超音波検査による内視鏡前スクリーニング~
文野 真樹川口 雅功山原 邦浩
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2008 年 50 巻 10 号 p. 2712-2717

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抄録
 大腸内視鏡検査(CF)は侵襲を伴い偶発症の頻度も少なくない検査である.CF前に原則全例腹部超音波検査(US)を施行し,腫瘍性病変や狭窄性病変の有無を検索し,前処置法を症例ごとに決定した.約11カ月間で679例のCFを施行し,CF前に16例(2.4%)の結腸進行癌がUSにて指摘された.USで指摘されずCFで発見された結腸進行癌は認めなかった.適切な前処置法の選択により経口腸管洗浄剤による重篤な偶発症は認めなかった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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