2019 年 16 巻 3 号 p. 152-159
近年,血小板は敗血症における免疫担当細胞として重要な役割を担うことが明らかになってきた。血小板由来マイクロベジクルは血小板の役割の一部を担うと同時に,他の免疫細胞への情報伝達を介して炎症,凝固反応を促進する。血小板由来マイクロベジクルがマイクロRNAを他の細胞へ輸送し,RNA干渉作用を誘導することが注目されている。病態特異的なマイクロRNAの同定と輸送メカニズムの解析により,敗血症病態の解明と新規治療薬の開発に繋がる可能性があり,今後の研究発展が期待される。