2011 年 34 巻 2 号 p. 156-158
予防接種には個人防衛だけでなく社会防衛としての側面もあり, そのためには社会全体として一定の接種率の確保が重要である. また, 予防接種の実施においては極めてまれではあるが重篤な健康被害が発生することもあり得, そのことを心配する保護者も多い.
この両面において, 受診しやすく, ふだんから保護者に信頼されているプライマリケア医は接種医として適任と考えられる. 近年, 小児の予防接種においては絶えず新しい話題が提供され, その実践は必ずしも容易ではないと思われるが, 今後もプライマリケア医の積極的な関わりが望まれる.