日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
乳幼児の定期予防接種完了率と未完了のリスク要因
川井 巧後藤 あや渡辺 英子長澤 真知子金成 由美子安村 誠司
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キーワード: 小児, 感染, 予防接種
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2011 年 34 巻 3 号 p. 209-214

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抄録

【目的】定期予防接種の接種未完了率とその関連要因を明らかにする.
【方法】2008年4月から2009年3月に福島市の1歳6か月児健康診査を受診した児を対象とした調査で作成したデータベースの二次分析を行った. BCGワクチン, 三種混合ワクチン, MRワクチン, ポリオワクチンの4種の接種について, 大幅な情報欠損, 早産・低出生体重児, 入院・予防接種歴不明の児を除外した1622人を対象とした.
【結果】4種全ての定期接種完了率は79.3%であった. 多変量解析では, 同居している子供が1人以上, 保育所通所あり, 両親の喫煙あり, 4か月児健康診査時点での母乳栄養なしの4項目で定期接種完了児が有意に少なかった. また感染症入院のリスク要因保持数が多いと定期接種完了率は有意に低下していた.
【結論】保育所通所, 第二子以降の場合には, より積極的に予防接種についての啓発が必要である. さらに, 喫煙や母乳育児についての生活習慣も含め包括的に子育て支援を行うことが重要である.

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© 2011 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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