日本プライマリ・ケア連合学会誌
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ジェネラリストに学ぶ診断推論
Snap診断 : 分析的な診断推論とは異なる直観的診断法について
市川 元啓山中 克郎
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2011 年 34 巻 3 号 p. 273-276

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抄録

 診断推論の流れのうち, 最も素早く診断に至るsnap diagnosis. これが全ての症例で可能であれば, こんなに楽なことはない. しかしながらどんな名医であっても当然全ての症例でsnap diagnosisには至らない. 経験と知識を増やして疾患のパターンを記憶することによりsnap diagnosis可能な症例を増やすことは可能である. ここでは疾患を想起して単純な検査などを行えば診断に至る (そして見逃せば致命的な予後が待っているかもしれない) 疾患をいくつかの実例をあげて紹介する. ちなみに症例は多少の脚色はあるが全て自験例である. これらを参考に皆さんのsnap diagnosisのパターンが少しでも増えて実臨床に役立てていただければ有難い.

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© 2011 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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