日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
要介護高齢者における呼吸機能とADL・QOLとの関連
巻 直樹髙橋 大知高田 祐柳 久子
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2015 年 38 巻 1 号 p. 23-30

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抄録

目的 : 要介護高齢者における, 呼吸機能とADL・QOLの関連を検討することを目的とした.
方法 : 要支援1・2及び要介護1・2・3の介護認定を受け, 通所リハビリテーションを利用している65歳以上の要介護高齢者87名を調査. 呼吸機能検査および, 心身機能検査, 嚥下機能検査と, 質問紙によるADL・IADL・QOL評価を実施し, Spearmanの順位相関検定を行い, 有意な相関が得られた項目を説明変数とする重回帰分析を行った.
結果 : 呼吸機能は身体機能, 嚥下機能, ADL・IADL・QOLと有意な正の相関を認めた. 重回帰分析の結果, 一秒量, 嚥下機能はQOL (SF8身体&精神) , IADL, ADLに関連する要因だった. 要介護高齢者において, 呼吸機能とADL・IADL・QOLが関連していることが示唆された.
考察 : 呼吸リハビリテーションにより身体機能を向上し, 呼吸機能, 嚥下機能を改善することにより, 要介護高齢者のADL, IADL・QOLを向上出来る可能性が示唆された.

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© 2015 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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