日本プライマリ・ケア連合学会誌
Online ISSN : 2187-2791
Print ISSN : 2185-2928
ISSN-L : 2185-2928
原著(症例報告)
低血糖昏睡を繰り返す胃全摘後の患者に在宅中心静脈栄養を導入した1例
檀原 尚典櫻井 重久藤田 良介廣谷 茜懸樋 英一庄司 啓介足立 誠司谷水 邦將重政 千秋
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 38 巻 4 号 p. 355-357

詳細
抄録
60代女性. X-14年胃全摘術施行後体重減少あり. 約1年後に搬送されて以降, 計6回低血糖昏睡にて入院. X年意識障害にて搬送, 低血糖昏睡の診断にて糖液投与し改善. 過去の搬送歴を考慮し在宅中心静脈栄養を導入, 退院前カンファレンスを経て自宅退院となった. スタッフ-患者・家族間の心情把握や情報の共有が不可欠な症例であったが, 退院前カンファレンスが非常に有用であった. また低栄養状態時の肝障害は低血糖昏睡の警鐘となり得ると思われる.
著者関連情報
© 2015 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top