日本プライマリ・ケア連合学会誌
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原著(研究)
熟練看護師が行った在宅療養支援における看護実践 ~連携に注目して~
谷垣 靜子仁科 祐子長江 弘子乗越 千枝
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2020 年 43 巻 4 号 p. 116-122

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抄録

目的:在宅療養支援のために熟練看護師が行った連携における具体的な看護実践内容を明らかにすることを目的とした.

方法:2016年10月,6名の熟練看護師を対象にフォーカス・グループ・インタビューを行い,データを質的帰納的に分析した.

結果:対象者の平均年齢は46歳であり,看護師経験は平均16.2年であった.在宅療養支援における熟練看護師が行った連携の看護実践内容として【意思決定を中心に据える】【本人・家族の代弁者となる】【状況を予測してチームを編成する】【直に会って話す】【人となりを知りアプローチを探る】の5カテゴリーが抽出された.

結論:熟練看護師は,療養者本人の在宅療養への意向を根幹として,療養者と家族のその後の生活を見据え,今後起こりうることを予測してチームを編成し,チームメンバーとのつながりを創っていることが示唆された.

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© 2020 一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
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