抄録
沖縄トラフ南部海底に位置する鳩間海丘および第4与那国海丘では活発な熱水活動が起こっている。両熱水系は地理的に近接しているが、第4与那国海丘熱水系はトラフ軸の延長線上に位置し、背弧のriftingと関係した活動と考えられるが、鳩間海丘熱水系は島弧の火山列に属する。熱水の化学組成はこのようなtectonicな背景を反映すると考えられるので、両者の比較を行った。これまでに得られている主成分データは、しかしながら両熱水系の熱水エンドメンバー組成がほぼ等しいことを示している。主成分分析結果とともに化学合成生物群集のエネルギー源となる硫化物の硫黄同位体組成の分析結果を報告する。