抄録
化石の主体を構成する炭酸カルシウム中の希土類元素のパターンを、山口県秋吉台鳶の巣産の石灰岩の REE で規格化すると、サンゴ化石とフズリナ化石とでパターンに顕著な違いがある。サンゴ化石は柄杓状(plough-like) で、フズリナ化石は一種の[dislocation 効果]を示す事が多いのが、特徴である。また、後者は、水和数が8から9に変化する効果として説明出来る。前者は全く未知の効果であるが、サンゴ類の生物学的な効果と解釈される。この特徴は現在のcoral complex にも認められる。(例えば、奄美大島の珊瑚礁。)古生物学的、及び、環境学的に有意義な効果と考えられる。