抄録
様々な環境要因(ex気温, pH)は生物によって改変されてきているが、生物による環境要因への影響に関する統一的な見解は未だ存在しない。本研究では生物と環境要因のフィードバックモデルを構築し、生物の影響によって環境要因が安定化するメカニズムを検証した。モデル化に際して、環境要因に任意に気温を選択し、気温に影響を与える生物種(ex.メタン生成菌やDMS合成菌)が資源(栄養塩)の摂取を巡って競争することで種間相互作用を持つようなケースを想定し、時間変化に対する気温、個体群サイズ、栄養塩濃度の変化を検証した。その結果、生物間の資源獲得競争が環境要因の安定化に重要な役割を担っている可能性が示唆された。この環境要因-生物選択-資源間フィードバックにおける生物の資源獲得競争の果たす働きについて、2種1資源モデル環境調節モデルと多種多資源環境調節モデルの解析結果に関して報告する。