日本地球化学会年会要旨集
2005年度日本地球化学会第52回年会講演要旨集
セッションID: 3P02
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課題講演3 炭酸塩の地球化学---炭酸塩を用いて過去から未来への地球環境変動を解読する---
十勝沖から採取された海底コアにおける有孔虫殻の炭素同位体比異常
*大串 健一内田 昌男阿波根 直一柴田 康行
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抄録
本研究では,ガスハイドレート層の存在が推定されている十勝沖において採取した海底コアの有孔虫殻酸素・炭素同位体比分析を行い,メタン放出の有無を明らかにすることを目的とした.分析したコアの有孔虫の炭素同位体比は,最終氷期の層準で浮遊性・底生ともに通常の保存状態では考えられない-10‰?-2‰の大きな負のスパイクを数層準で記録した.酸素同位体比についても,最終氷期の多くの層準で0.5‰程度の正のスパイクを記録した.
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© 2005 日本地球化学会
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