抄録
パタゴニア北部、ソムンクラ台地およびその周辺に分布する玄武岩類は アンデス弧からはるか背弧(超背弧)側に広範囲に分布している。これまで同玄武岩類の成因は偶発的に派生したマイクロ・マントルプルーム由来との考えが主流であった。しかし、本研究では漸新世中期に起こったファラロン・ナスカプレートの沈み込み角度の急激な鋭角方向の変化により410 km以深のマントル遷移層上部;含水カンラン石β相(ウォズリアイト)が湾曲し、その一部がカンラン石(α相)に転移することで流体(=含水メルト)を生じるとする成因モデルを新たに提唱する。