日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 1P33 21-P01
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地球外および海底系熱水系有機物と生命の起源
アミノ酸重合反応におけるpHの効果
*坂田 霞北台 紀夫田中 良典中嶋 悟
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キーワード: アミノ酸, pH, 重合
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抄録

生命の起源において,アミノ酸の重合反応は重要なプロセスである.アミノ酸の重合速度には,pHが大きく影響していることが知られているが,pHの効果について定量的な解析はなされていない.そこで本研究では, Glyを用いて,pHがGlyの重合速度に及ぼす影響を定量的に検証した. NaOH水溶液を用いてpHが7から10の間で調整した100mMのGly水溶液を作成した.このGly水溶液を8-10mlずつテフロン反応容器に入れ,温度を140,160℃に保ったオーブンでそれぞれ1日から14日の間で加熱した.加熱後の水溶液を冷却した後,液体クロマトグラフィーでGly,GlyGly,DKPの濃度を測定した.実験結果より、GlyからいったんDKPが生成し, DKPからGlyGlyが生成していると考えられた.このGlyGly生成の1次反応速度定数は,pHが高くなるにつれて増加した.

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© 2008 日本地球化学会
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