抄録
中央アフリカ共和国の漂砂鉱床より産出した天然多結晶ダイヤモンド、カルボナドの希土類元素(REE)存在度をICP-MSを用いて測定した。結果、REEはダイヤモンド粒界に存在し、得られたREEパターンは、キンバーライトのパターンにみられる特徴とよく似ていることが明らかとなった。これより、カルボナドがマントルに起源をもつ可能性が示唆された。さらに、カルボナドの赤外吸収スペクトルはダイヤモンド粒子内の流体包有物の存在を示唆している。C-O-H流体がダイヤモンドの結晶成長に寄与した可能性が考えられるため、今後、レーザー共焦点顕微鏡、SEM、FIB-TEMなどを用いてダイヤモンド結晶および粒界の観察を行う予定である。