日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 3A06 03-16
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新しいサンプルリターン時代の分析法・体制とその成果
顕微分光法による地球外物質中の炭素質物質の分析
*北島 富美雄
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抄録
石炭(ビトリナイト)、Archean黒色チャート(3.3-3.2Ga)に含まれる炭素質物質や種々の熱変成度の隕石中の炭素質物質のラマンスペクトルを測定し、熟成度との関係を調べた。G-バンドの半値幅を縦軸とし、中心波数を横軸としてプロットするとビトリナイトでは、明瞭な負の相関を示す直線が得られた。黒色チャート・隕石のデータを同じ図にプロットしてみると、ビトリナイトのデータから成る回帰直線とほぼ平行な右下がりの緩い相関が見られた。つまり、炭素質物質の熟成度が高いほど、この図上で右下の位置に来る傾向が見られた。また、CMコンドライトの熱変成が他のサンプルの場合と比べて、より高温・短時間であることを示唆する結果も得られた。
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© 2008 日本地球化学会
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