日本地球化学会年会要旨集
2008年度日本地球化学会第55回年会講演要旨集
セッションID: 1B05 27-05
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都市環境の地球化学と人間-自然相互作用
大阪府域における地下水汚染の分布及び経年変化について
*西海 暢展栢原 博幸中村 智藤村 正服部 幸和
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キーワード: 地下水汚染, 大阪府
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抄録

大阪府域における地下水汚染の分布及び経年変化について考察を行った。砒素の汚染は府域北部の北摂地域や大阪市内で多く見られ、大部分が地質由来と考えられた。一方、揮発性有機化合物(VOC)の汚染については平野部の市街地での汚染が多く、事業所からの浸透によるものと考えられた。また、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素については農業地域での汚染が多く、ほとんどが田畑の施肥由来によるものと考えられた。汚染の経年変化についてみると、砒素の汚染井戸については濃度の低下しない井戸が比較的多く、VOCの汚染井戸については改善傾向が見られる井戸や、濃度が変化せず汚染が長期間残っている井戸が存在していることがわかった。

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© 2008 日本地球化学会
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