抄録
福島第一原子力発電所による放射性核種の拡散の影響を調べるために、我々は原発周辺から数十キロメートルまでの数地点において土壌・水・植物片のサンプリングを行った。そして、それらの試料をγ線分析することによって各試料における核種ごとの線量を明らかにした。その結果、131-Iは原発周辺試料では原発より離れた地点の試料に比べて線量が圧倒的に高く、拡散しにくい性質を持っていることが分かった。また137/134-Cs、60-Co、129m-Teのように線量分布が似ている核種、110m-Agのように線量のばらつきが大きい核種の存在が明らかになった。