日本地球化学会年会要旨集
2011年度日本地球化学会第58回年会講演要旨集
セッションID: 3D12
会議情報
セッション4 水ー鉱物界面の地球化学
Mg2+存在下で析出するCaCO3の結晶多形に及ぼす アスパラギン酸の影響
*山崎 香奈吉野 徹角野 浩史鍵 裕之
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究では、アスパラギン酸がMgイオン存在下におけるcalcite生成を助けるメカニズムについて検討を行った。海水と同程度の濃度でMgイオンを含んだ溶液にAsp-Naを加えて、calciteを含む炭酸カルシウムを合成した。Asp添加量に伴うcalcite-aragonite比やMg含有量の変化を調べた。その結果、calciteの生成しやすさはcalcite中のMg含有量に必ずしも依存しないことがわかった。このことから、calcite中のMg含有量の他にも、Mgイオン存在下でcalcite生成を妨げる因子が存在することが示唆される。本発表では、新たに示唆されたMgイオン存在下でのcalcite生成を阻害する因子について議論する予定である。

著者関連情報
© 2011 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top