東北地方東海岸の沿岸域は未曾有の大災害を受けて、今復興が始まった。地下水情報は復興に向けて、環境に適した街づくりをおこなったり、工業や商業の再配置など今後の都市計画にも大きく影響を与えるものと考える。この復興においては、水資源の重要性が強調されることになると考える。このため、筆者らは対象となる東北地方東海岸の沿岸地域において、堆積平野を中心とした地域の地下水流動状況、これにあわせた地下水汚染可能性の把握、地下水賦存量(とりわけ深部の汚染が及ばない地下水の賦存量)を把握しようと対象地域全域にわたる地下水流動解析を実行した。また、今後の復興に向け、再生利用可能な自然エネルギーとして地中熱の利用を提案したい。