抄録
Rundvågshettaにおける岩脈を構成する岩石は完晶質で石基は認められない。粒径は0.5~3mmで、母岩から岩脈中央部にかけて結晶の粗粒化が認められることがある。カリ長石に卓越しており、黒雲母・石英・燐灰石と少量の斜長石を含み、時折単斜輝石を伴う。これら構成鉱物、特に黒雲母は岩脈内で母岩との境界に平行に伸張し配列する。鉱物組成は結晶内で均質で、累帯的変化は認められない。 Rundvågshettaにおける貫入岩は、MgO, K2O含有量が高くK2O>Na2Oの全岩組成を示し、lamproiteに匹敵する高カリウム苦鉄質岩である。その主要元素組成はSiO2に対し、CaO, P2O5, K2O, MgOは負の直線的相関を示し、苦鉄質端成分と珪長質端成分との混合を示唆する。また、貫入岩のハロゲン濃度も多く、特にCl濃度は~0.7wt.%に達する。Cl濃度はSiO2とは正の、CaO, P2O5とは負の相関を示す。それゆえ、Clは珪長質物質に多く含まれていたことがわかる。