日本地球化学会年会要旨集
2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
セッションID: 3E02
会議情報

S2 初期地球と生命起源の地球化学
アポロ試料に残された後期重爆撃の痕跡
*新原 隆史ベアード スカイスウィンドル ティモシークリング デービッド
著者情報
キーワード: 後期重爆撃, 衝撃溶融
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
アポロ計画により持ち帰られた月面試料の衝撃年代は、これまでに様々な同位体系を用いて求められており、その年代値は40-38億年前に集中している。この年代の集中は「後期重爆撃」として提案されており、月面や小惑星上で短期間に多重衝撃現象が起こったと考えられている。本研究では、アポロ16号が採取した3つのレゴリス角礫岩に含まれる、大きさ1-2cmの12個の衝撃溶融岩片を用いて岩石学的・年代学的な研究を進め、その特徴の把握を目指す。それぞれの衝撃溶融岩片の岩石学的観察、鉱物組成、全岩組成およびAr-Ar年代測定の結果をまとめると、少なくとも6回の異なる衝撃現象の記録が含まれていることが明らかとなった。
著者関連情報
© 2013 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top