抄録
本研究では、MC-ICP-MSによる、ダブルスパイク-サンプルブラケット法を用いた、高精度Ba安定同位体分析法の開発を行った。本方法において、いくつかの、それぞれスパイク/サンプル比が異なるサンプル-スパイク混合試料からサンプルのδ137/134Ba値を求め、その後、いくつか求めたδ137/134Ba値のばらつきが、最少となるように130Ba-135Baダブルスパイクの同位体組成を求めることで、スパイクキャリブレーションを行った。また、オンピークバックグラウンドに加え、質量分析計で実測したXe同位体比から求めた補正係数を用いて妨害元素補正を行うことで、Xeの影響を最小限に抑えた。これらの結果、δ137/134Baにおいて繰返し精度±0.036‰で分析を行うことが可能となった。