抄録
人為的汚染などの環境評価を行う際には、地球化学図で示されたバルク組成だけでなく、各元素の存在形態を把握する必要がある。形態解析手法としてはCommunity Bureau of Referenceによって規定された逐次溶解法(BCR法)が有用であるが、BCR法による分析に関する認証値は湖底堆積物(BCR701)中の6元素(Cr, Ni, Cu, Zn, Cd, Pb)についてしか報告されていない。本研究ではBCR法の実用性を高めるべく、土壌および湖底・河川・海洋堆積物など8種の地球化学標準試料についてBCR法を適用し、38元素の存在形態について基準となる値を報告した。