抄録
北海道には高濃度のヨウ素を含む温泉水の産出が確認されているが、その起源に関しては不明である。ヨウ素の安定同位体である127Iと長半減期核種の129I(半減期:1570万年)の比は、年代を推定する指標として用いられている。本研究では、北海道に産する温泉水において129I/127I比の測定を行った。測定の結果、北海道はその他の地域に比べ129I/127I比が低く、年代が古い可能性が示唆された。また、Br/Cl、I/Cl比からこれらの試料の多くは海底堆積物及び海水の影響を受けていることが示唆された。