日本地球化学会年会要旨集
2014年度日本地球化学会第61回年会講演要旨集
セッションID: 3B15
会議情報

G16 海洋化学・大気化学(全般)
太平洋東部赤道海域から西部北太平洋における微小エアロゾルの雲凝結核特性と化学組成
*河田 綾中山 寛康古谷 浩志成田 祥上田 紗也子三浦 和彦植松 光夫
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
微小粒子の化学組成と雲凝結核(CCN)特性の関係を明らかにするため、海洋大気エアロゾルの船上観測を行った。本研究では、測定された粒径分布と過飽和度別のCCN数濃度を利用して化学分析の困難な微小粒子の化学組成を推定し、化学組成のCCNへの影響を気塊ごとに調査した。解析の結果、CCN活性化率の変動は粒径分布に強く依存していたが、化学組成の変化に起因する変動は殆ど見られなかった。活性化率の値は化学組成で決定されており、累積モードの粒子は、どの気塊でもシュウ酸程度の活性化特性を持っていた。また、より微小なAitkenモードの粒子は海塩や硫酸アンモニウムで再現性が高く、これらの物質で構成されている可能性が高いと明らかになった。
著者関連情報
© 2014 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top