抄録
本研究では、北極海チュクチ海域のセディメントトラップ試料を利用し、沈降粒子中の珪酸塩砕屑物(lithogenic material: LM)の起源解析を、Sr、Nd同位体比とREE存在度を指標として行った。その結果、水深180mの沈降粒子中のLMは、主にカナダのマッケンジー川起源物質、アラスカのユーコン川起源物質、北東シベリア起源物質で構成されていることがわかった。また、2010年11月および2011年4月から8月に、LM中のユーコン川起源物質および北東シベリア起源物質の割合が増加しており、LMの供給源の季節変化が明らかになった。