日本地球化学会年会要旨集
2014年度日本地球化学会第61回年会講演要旨集
セッションID: 3P70
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G14 原発事故で放出された放射性核種の環境動態
土壌中のセシウムの深度プロファイルとその化学状態の関係
ファン チャオフイ*栗原 雄一高橋 嘉夫恩田 裕一
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抄録
福島第一原発から放出され、陸域に沈着した放射性セシウムは、土壌に広く存在する 2:1 型層状ケイ酸塩に取り込まれることにより、土壌表面に強く固定されると考えられている。しかし、土質によっては放射性セシウムが深部まで浸透している場合があり、鉱物組成や有機物量などが影響していると考えられているが、セシウムと土壌の実際の相互作用に関する情報は乏しい。我々はこれまで、土壌に吸着されたセシウムの局所構造を広域X線吸収微細構造法(EXAFS法)で調べ、土壌粒子との結合が土壌粒子中の酸素とセシウムの直接的な結合(内圏錯体)によるのか、それとも水和したイオンとの静電的な相互作用で直接的な結合を伴わないか(外圏錯体)、などの情報から、セシウムの吸着態が安定であるかを議論してきた。そこで本研究では、Cs-137の深度プロファイルが大きく異なる土壌に対してセシウムを添加し、その局所構造をEXAFSから調べることで、Cs-137の深度プロファイルと化学状態の関係を調べた。
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© 2014 日本地球化学会
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