抄録
海底熱水鉱床は貴重な鉱物資源になることが期待されているが、広大な海域から新たな海底熱水鉱床を迅速かつ効率的に発見することは極めて困難である。文部科学省「海底資源の利用促進に向けた基盤ツール開発プログラム」では、新規の海底熱水鉱床の探査に適用できる化学センサの開発、現場海域における性能評価や汎用化を行っている。 北東伊是名海域での化学センサ群を搭載したハイパードルフィンによる新規の海底熱水活動の探査では、潜航調査中にリアルタイム計測を行っていたpH/pCO2/ORPセンサおよびCTD-Tプロファイラが熱水の存在を示す異常値を検知した。この異常値を検知した周囲を重点的に探査したところ、調査海域内での熱水活動の兆候が認められた。