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海洋環境は、環境中の水銀を吸収・放出するのと同時に、水俣病の原因となったメチル水銀の生成場の1つとして知られている。そのために存在する化学形態別の水銀濃度を正確に定量する必要がある。しかし、水銀は至るところに存在し、航海中の試薬等に使用されることから、船内の作業環境と、調査器具等からの汚染を評価しておく必要がある。そこで、白鳳丸船内の作業環境と、GEOTRACES JAPANのクリーン採水手法で採取された海水の水銀濃度と異なる採水システム、異なるワイヤーを用いて採取された海水の水銀濃度を比較して、水銀分析用の最適な採水方法を確定した。