惑星大気組成は、惑星の形成・進化過程に関する様々な知見を与える。中でも希ガス同位体は、捕獲・脱ガス・散逸などの物理的プロセスを制約するのに有用である。本研究グループでは、Mars Ice Mapper (MIM) 着陸機において火星大気Ne計測を行うことを目指し、測定法および搭載装置の開発を行っている。質量分析計を用いたNe同位体測定では、40ArやCO2の2価イオンが妨害ピークとなるのでそれらの分離方法が課題となる。そこで大気をポリイミド膜に透過させてNeとArを分離する手法を適用しその有効性を見出した。探査機への搭載を念頭にポリイミド膜の固定方法や透過特性を調べたのでその結果を報告する。