日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
会議情報

G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
シャーゴッタイト隕石のSr-Pb同位体組成分析に基づく火星マントルの地球化学的不均質の成因考察
*森脇 涼太町田 嗣樹横山 哲也
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 123-

詳細
抄録

火星マントルには約45億年前の初期分化時に形成されたリザバーが残存すると考えられており、地球型惑星の初期進化を理解するうえで重要な研究対象である。本研究では火星マントルリザバーの形成プロセスの解明を目指し、火星由来の玄武岩であるシャーゴッタイト隕石のSr, Pb同位体組成分析を実施した。本研究により、Intermediateシャーゴッタイトのマントルリザバーのµ値が3.23と決定された。これは先行研究で報告されている2つの火星マントルリザバーの中間的な組成であり、火星マントルの地球化学的不均質が2つの端成分リザバーの混合によって形成されたことを示唆する。

著者関連情報
© 2023 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top