主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
回次: 70
開催日: 2023/09/14 - 2023/09/24
p. 217-
近年、日本の高精度年代研究は、飛躍的な発展を遂げている。2010年代に日本で実用化した「酸素同位体比年輪年代法(Nakatsuka et al. 2020,中塚 2021,Sano et al. 2022)」、屋久杉の年輪から発見され、世界中の樹木で再現された過去3000年間で最大の炭素14急増イベント「西暦775年宇宙線イベント (Miyake et al. 2012, Nature)」、それを応用した誤差0年の炭素14年代法「炭素14スパイクマッチ法 (箱﨑ほか 2016,Hakozaki et al. 2018)」、日本産樹木年輪の炭素14データが初採用され、格段に精確度が上がった北半球標準暦年較正曲線「IntCal20(Reimer et al. 2020)」の公開など、世界最先端、最高水準の成果が次々に生み出されている。本講演ではこれらの成果を概観し、樹木年輪にもとづく高精度年代研究の展望について述べる。