日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
炭素質コンドライト不溶性有機物の水熱実験で生じた水溶性有機分子のOrbitrap質量分析
Forero Valentina*薮田 ひかる
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p. 146-

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抄録

これまで炭素質コンドライト中の不溶性有機物(IOM)と可溶性有機分子(SOM)は別々に研究されてきた。幾つかの研究では、IOMの水熱反応によって特定のSOMが生成する事実が見出され、IOMとSOMとの間に進化的関係性があることが示されているが、IOMからの水溶性有機分子の生成については限定的であった。本研究では、IOMから分解生成する水溶性有機分子を詳細分析する目的で、IOMの水熱実験(200℃、72時間)を行い、実験後の水溶液を溶媒抽出し、Orbitrap MSで測定した。その結果、過去に報告されているモノ-、ジカルボン酸に加え、ベンゼンカルボン酸、ニコチン酸などの含窒素ヘテロ環化合物、含硫黄ヘテロ環化合物を新たに同定した。これらは隕石や小惑星試料のSOMにも含まれる。以上の結果は、従来考えられていたよりも多様なSOMの起源と形成が、小天体上でのIOMと水との反応に由来することを示す。

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