日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G2 環境地球化学・放射化学
地球化学モデルを用いた坑廃水中のマンガン処理における炭酸塩生成メカニズムの速度論的考察
*加藤 聖也淵田 茂司
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p. 16-

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抄録

鉱山で発生する坑廃水には高濃度のマンガン (Mn) と炭酸イオン (HCO3) が共存する場合がある。しかし炭酸イオンがMnの沈殿機構に与える影響は調査が不十分である。本研究では、A鉱山の廃水組成(pH 6.5, Mn: 70 mg/L, Ca: 600 mg/L, HCO3: 1000 mg/L)を参考に模擬廃水を作成し、中和試験と地球化学コードによる解析を通してMnの除去挙動を調査した。その結果、地球化学コードによる速度解析により、HCO3共存下ではMnの酸化反応は阻害され、炭酸マンガン (MnCO3) が速度プロセスを解して生成することがわかった。さらにCaと共存することでMnの炭酸塩生成は促進された。沈殿物の分析により、Caによる炭酸塩生成促進はCaxMn(1−x)CO3型固溶体生成によるものであると考察された。

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