主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 160-
かんらん石の水-岩石反応に伴う水素生成は、天体の表層環境の酸化還元状態を議論する上では重要である。地球上ではかんらん石(Fo90前後)が一般的である一方、他天体ではFeに富むかんらん石が多く存在する。熱力学計算により、かんらん石の組成(Mg/Fe比)が水素生成量に重要な因子であることが示されている。しかし、これらの反応に関する実験的研究のほとんどは、地球上に広く分布するMgに富むかんらん石 (Fo90~)に偏っており、Feに富む組成についての検討は限定的である。そのため、様々な組成のかんらん石との水-岩石反応を通じて生成する水素量を実験的に評価する必要がある。本研究では、鉄に富んだかんらん石 (Fa-Fo80)を用いてNaCl溶液との水-岩石反応実験を実施した。溶存元素(水素濃度等)及び実験生成物の解析から、かんらん石組成と水素生成量との関係を紹介する。