主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 189-
地球の起源や進化を闡明する上で始原マントルの元素存在度は重要だが、その推定は原生代以降のリソスフェアマントルのかんらん岩に基づいており、初期地球マントルを反映するか分かっていない。本研究では、一部の地域で太古代のモデル年代やメ―ジャライト的ざくろ石が報告されているノルウェー西片麻岩地域のかんらん岩を広範に採取し主要元素微量元素強親鉄性元素存在度およびOs同位体の分析を行った。AlやYbなど変質に強い元素は正の相関を示し、Os同位体比は太古代のモデル年代を示すサンプルが存在したことに加えPd/Osと正の相関を示した。これらは、このかんらん岩が太古代に共通の溶融を被ったことを示唆し、低枯渇度かんらん岩から太古代マントルの強親鉄性元素存在度を引き出せる可能性を暗示する。本講演ではScなどの分配挙動や強親鉄性元素に関連するSやCuを踏まえ、溶融深度やソースマントルの強親鉄性元素存在度を議論する。