東京湾における外来二枚貝ホンビノスガイ(Mercenaria mercenaria)を対象に、貝殻の炭素・酸素安定同位体比分析および成長パターンマッチングにより、夏季の高温および貧酸素が成長に与える影響を評価した。δ13C・δ18Oの同位体プロファイルには明瞭な季節変動がみられ、個体間で一貫した傾向を示し、夏季に成長停滞が確認された。手動による日付の推定と自主開発の自動スライディングウィンドウ法を組み合わせることで、個体の成長時期を推定し、成長停止と環境変動との対応関係を高精度で明らかにした。本研究は、二枚貝殻が環境ストレスの記録媒体として有用であることを示し、本手法は沿岸の生態モニタリングや資源管理への応用が期待される。