情報地質
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システム・ソフトウェア開発
地震学的データのためのデータベースシステム - SEISMO
野島断層周辺データへの適用例
Pervukhina Marina桑原 保人伊藤 久男
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2003 年 14 巻 4 号 p. 301-310

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抄録
 地震の震源,活断層等の地震学上重要な空間データと時系列データである地震波形データとを同時に扱えるデータベースシステムを開発し,1995年兵庫県南部地震で活動した野島断層周辺の地震学的データに適用した.データベースシステムは波形データと震源データに関わるリレーショナルデータベースを核とし,震源位置,活断層,地形等の空間情報の作図,波形データのプロットを用意に行うためのグラフィックユーザーインターフェースを備えている.扱える地震波形データはボアホール用のアレイ地震計,地表のアレイ地震計のデータの2種類を選択できる.このように空間データと時系列データを同時に扱える解析システムはこれまであまり知られていない.これにより,例えば活断層上に並ぶ震源データをコンピュータ画面上から指定し,それに対応する波形データを容易に選択することが可能になった.
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© 日本情報地質学会
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