情報地質
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地質リモートセンシング
情報地質的観点から見た問題点と将来動向
山口 靖
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1990 年 1 巻 1 号 p. 31-39

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抄録

地質リモートセンシングにおけるデータ解析は, 空間パターンの解析とスペクトルパターンの解析とに大別することができる.前者は, 写真地質判読に代表されるものであるが, 現時点では空間パターンの自動判読は当分は無理であろうとの認識が大勢で, 判読しやすい画像を提供するための処理に主眼が置かれている.一方, スペクトルパターンの解析では, 生データの物理量への変換と大気補正の重要性が強調されている.最近ではデータのバンド数が急激に増加したため, スペクトルパターンから地表物質の同定が可能となりつつある.その他最近の話題として, わが国が打ち上げる予定の地球資源衛星1号 (ERS-1) , NASAのEOS計画, 野外用スペクトロメータによる鉱物の自動同定などについての紹介を行った.

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© 日本情報地質学会
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