2026 年 37 巻 2 号 p. 53-62
研究施設等廃棄物の埋設事業では,膨大な技術情報の効率的管理と長期間(300年以上)にわたる知識継承が重要課題となっている.本論では,我が国において発生する研究施設等廃棄物の情報管理とステークホルダーとの合意形成支援を目的とした,生成AI技術を活用した技術情報管理システムの開発計画について述べる.システムは検索拡張生成(RAG)技術を用いたチャットシステムと機械学習による被ばく線量予測モデルを統合したインベントリ評価支援システムから構成される.本システムにより,技術情報の散逸防止,専門知識の平易化,安全評価の高精度化・効率化を実現し,世代を超えた持続可能な情報管理体制の構築を目指す.