地質学雑誌
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日本地質学会第113年学術大会 2006年 高知 見学旅行案内書
沈み込みプレート境界地震発生帯破壊変形と流体移動:高知県西部白亜系四万十帯,興津,久礼,横浪メランジュ
坂口 有人橋本 善孝向吉 秀樹横田 崇輔高木 美恵菊池 岳人
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2006 年 112 巻 Supplement 号 p. S71-S88

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抄録

四万十帯における構造地質学的調査,温度圧力条件分析等の進展は,四万十帯が沈み込み帯の震源領域で形成されたことを明らかにした.そして四万十帯において典型的な地震性断層岩であるシュードタキライトが次々に発見され,海溝型巨大地震発生メカニズム解明の地質学的アプローチが可能となった.本巡検では,四万十帯に発達する変形構造(沈み込みから底付け作用,アウトオブシークエンススラストおよび地震に関わる変形岩),流体移動の痕跡である鉱物脈の産状等を観察し,室内分析による基礎データ(マップスケール分布,温度・圧力,差応力など)をもとに議論を行う.

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© 2006 日本地質学会
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