地質学雑誌
Online ISSN : 1349-9963
Print ISSN : 0016-7630
ISSN-L : 0016-7630
日本地質学会第115年学術大会 2008年 秋田 見学旅行案内書
男鹿半島-能代地域の地形と第四系
白石 建雄白井 正明西川 治鈴木 隼人古橋 恭子星 多恵子
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 114 巻 Supplement 号 p. S33-S50

詳細
抄録
男鹿半島には厚い海成更新統が分布しており,その中には多数の広域テフラが挟まれている.また酸素同位体ステージ12 以降については,酸素同位体比変動曲線で示される主要イベントが地層・地形記録として非常によく保存されている.それゆえ,第四紀層序学的に非常に重要な地域である.この男鹿半島を含む日本海沿岸地域は日本海東縁変動帯の一角を占め,八郎潟を挟む東西両地域一帯には,南北方向に長軸を有する活動的逆断層地溝(八郎潟-秋田湾地溝)が成立している.そのため新期の地殻変動が非常に激しく,地層や更新世海成段丘は大きな変形・変位を蒙っている.本見学旅行では,第四紀地殻変動の影響を強く受けた堆積層,地形を観察する.
著者関連情報
© 2008 日本地質学会
前の記事 次の記事
feedback
Top