地質学雑誌
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総説
地層処分の長期安全を評価する際の断層活動における不確実性
大坪 誠宮川 歩夢塚本 斉山元 孝広渡部 芳夫
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2014 年 120 巻 12 号 p. 423-433

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抄録

地層処分の安全評価で必要となる断層活動の長期予測において不確実性を持つ個別事象を抽出し,それらの発生メカニズムおよび時間スケールごとの不確実性を整理した.発生メカニズムについては,活断層の主断層の活動,主断層からの派生断層の形成,および地質断層の再活動の3つの事象に整理された.時間スケールについては,処分場の長期的な安全機能に影響を与える要因を評価する上で処分場の重要な安全機能が時間的に遷移することを踏まえて検討した結果,活動的な場である九州・琉球弧に関しては100年を超えない時間,数百年~数千年,数千年~100万年,100万年~200万年,および数百万年を超える時間の5つの時間スケールでの不確実性に整理された.

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© 2014 日本地質学会
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